Audiograbber は複数 CD の音量をノーマライズ(音量均一化)してお気に入りのオリジナル CD を作成できるソフト。
通常同一 CD 内のトラックは、ほぼ等しい音量で録音されているので、その CD だけ聞いてる限りでは、音量のバラツキが気になる事はほとんどありません。 しかし異なる CD から自分のお気に入りの曲だけ集め、オリジナルトラックを作成すると、 CD ごとに録音音量が違うこともあるため、音が大きい曲、小さい曲が混在したトラックが出来上がります。 Audiograbber はバラツキのある音量を均一にするノーマライズ機能を搭載しているので、自分で焼く全ての CD 、全てのトラックを同じ音量にすることができます。
Audiograbber はノーマライズ機能のほか、CD からのリッピング(Waveで保存)、LAME MP3 DLL 等でのエンコード(MP3に変換)、無音部分の自動削除、 M3U リストの作成、 CD-TEXT 情報の取得、 Freedb からアルバム情報をダウンロード、 Freedb にアルバム情報送信、 ID3v1 と ID3v2 の設定・編集、リッピング/エンコード終了後外部 MP3 プレイヤーで再生、リッピング/エンコード終了後 PC シャットダウン等、多くの機能を搭載しています。
複数の CD から自分のお気に入りの曲だけを集め、オリジナル CD を作成するときに便利。
※ノーマライズは CD からリッピング(Wave に変換)で可能となります。 ダイレクトにエンコード(MP3へ変換)した場合はノーマライズされません。
- 制作者 : Jackie Franck
- 日本語化パッチ : Audiograbber日本支部 Vector前出張所
- 言語 : 英語
- 対応OS : 98/Me/NT/2000/XP
- ライセンス : フリーソフト
- CD から音楽情報を吸い出し(リッピング) HDD に Wave ファイルとして保存
- リッピング中、または吸い出した後の Wave ファイルをノーマライズ(音量均一化)
- 最大音量、平均音量、圧縮率 等による拡張ノーマライズ
- 内部エンコーダ(LAME MP3 DLL,BladeEnc’s MP3 DLL等)、外部エンコーダ(午後のこ~だ,Monkey’s Audio,FAAC,OGG Vorbis等)を利用して MP3 や WMA に圧縮可能
- CD からダイレクトにリッピング → エンコード(MP3,WMA)可能
- 無音部分の自動削除
- チェックサムによるファイル比較
- リッピング時に WINASPI経由、MSCDEX経由、アナログなど細かい設定が可能
- トラックリストをクリップボードにコピー
- トラックリストの更新・解析
- CD+G でカラオケを読み出し
- CD-TEXT を表示・取得
- Freedb からアルバム情報を取得
- CD を Freedb 紹介リストに登録
- アルバム情報を Freedb に送信
- ID3v1、ID3v2 設定・編集
- M3U リスト作成
- リッピング/エンコード終了後外部 MP3 プレイヤーで再生
- リッピング/エンコード終了後 PC シャットダウン
- Line in から録音可能
- ほぼ全ての CD-ROM ドライブに対応
- ダウンロード
- サイトよりデスクトップ等、適当な場所へダウンロード。
- アンインストール
- コントロールパネルのプログラムの追加と削除よりアンインストール。
日本語表示にして使う場合は、 Audiograbber日本支部 Vector前出張所 さんのところに用意してある Audiograbber日本語化セット バージョン 1.82 用をダウンロードし解凍。
※Audiograbber の本体バージョンは 1.83 ですが、 1.82 用の日本語ファイルを適用してもなんら問題ありません。 Audiograbber日本支部 Vector前出張所 さんに記載されているとおり、 1.82 と 1.83 の違いは 1.83 からフリーソフトになったというだけです(以前はシェアウェア)。
Audiograbber を起動すると日本語表示になっています。
※もし日本語になってない場合は、 Audiograbber のメニューから 「File」 → 「Choose Language」 で 「Japanese」 を選択。
例として、1枚の洋楽 CD をリッピング → エンコード(MP3) します。
※ここでは 「ファイル名」 タブのみ設定しました。 必要があれば 「無音部分」 や 「オフセット」 、 「見積もり速度」 などの設定も行ってください。
※MP3 への変換は、内部、もしくは外部のエンコーダを使用します。 エンコーダを持っていないなら、 Audiograbber 推奨の LAME MP3 DLL をダウンロードして解凍後、中にある 「lame_enc.dll」 ファイルを Audiograbberr 本体のあるフォルダにコピーします。
以下のリンクよりダウンロードできます。
LAME 3.98.4
次に、メニューから [設定] → [MP3設定] を選択。 直接 MP3 のアイコンクリックでもOK。
この例では Wave ファイルを作成してエンコード(MP3化)し、その後 Wave ファイルを削除、内部エンコーダに上記の LAME MP3 DLL 、固定ビットレート 192kbit/s に設定。
更にノーマライズを設定します。 メニューから [設定] → [ノーマライズ設定] を選択。 直接 音量 のアイコンクリックでもOK。
※1枚のみを変換する場合、本来ノーマライズは不要です。(手順説明で入れてるだけ)
ここまでで、保存先や使用エンコーダ、ノーマライズの設定はできてますが、アルバムの情報が設定されていません。 アルバム情報の設定はメニューの [設定] → [Freedb の設定] 、もしくはペンギンの Freedb アイコンをクリックすると Freedb からアルバの情報を取得し、トラックに反映されます。
※Freedb からの曲情報取得は日本語のアーティスト名、アルバムタイトル、曲のタイトルが文字化けします。 これについては後述する別ソフトで対応。
これで全ての設定が完了したので、リッピング → エンコードを行います。 吸い出しの手のアイコンクリックで処理スタート。
※クドいようですが、 CD 1枚だけのエンコードならノーマライズは不要です。
以上が Audiograbber の基本的な使い方です。
ここからは Audiograbber の目玉機能であるノーマライズを使い、複数の CD からお気に入りの曲をセレクトして、自分だけのオリジナル CD を作成してみます。
用意したのは 3枚の邦楽 CD 。
リッピングが終わったら、 次の CD を入れ3枚とも吸い出す。

「エンコード後に Wave ファイルを削除」 にチェックを入れておくと MP3 に変換後、Wave ファイルは削除されます。
※エンコード、ノーマライズは先の設定と同じ。 LAME MP3 DLL 、固定ビットレート 192kbit/s 。 ここはお好みで変えて下さい。
そこで、 Amazon.co.jp などよりタグ情報を取得できる、 Mp3tag を使用します。
- Mp3tag を起動したら、1枚分のアルバムをドラッグ&ドロップ。
- 曲を全て選択した状態で、 [タグ取得] → [Amazon.co.jp] をクリック。
- アルバム名が 「???」 の場合は正しい名称を入力して [次へ] をクリック。
- タグ情報が取得出来たら [OK] をクリック。
- 最後に [タグ – ファイル名] をクリックし [OK]をクリック。
※Mp3tag の詳しい使い方はここでは割愛。 リンクページで確認してください。 また、Mp3tag は Wave ファイルの読み込みはできません。 Wave が扱えるタグ編集ソフトを使えば必要な曲が先に分かるので、ノーマライズ/エンコード時間の節約ができます。
2005年から更新のない少し古いソフトですが、日本語化も可能で、かなり詳しいマニュアルも付いてます。 ※今回 OS は XP を使用。
私の手持ち CD は古いものが多いので、 Audiograbber での認識は問題ありませんでしたが、最近の CD だとどうだかわかりません。 「出来ません、読みません。」 というコメが付く前に言っときます。
インターフェースもシンプルで、日本語化すれば更に扱いが簡単になります。 また、とても詳しい日本語マニュアルも用意されているので、躓いた場合はまずマニュアルを熟読して下さい。
さて、作ったオリジナル CD ですが、適当に曲をチョイスしたので、当然 織田哲郎 の BEST でもなんでもありません。 「え~!! その選曲はおかしいだろ。」 っていう方がひょとしたらいるかもしれないんでコレも前もって書いときます。 と、いうか 織田さんの CD を SONGS と合わせ現在 4枚しか持ってないんで BEST 版は作れない。
廃版になってる NIGHT WAVES や WILDLIFE 、Ships なんかを売らなきゃよかったとちょっと後悔。