遅刻指導 はWindows 起動時に立ち上がる常駐ソフトを効率よく起動できるようにするスタートアップ支援ソフト。
Windows のスタートアップに登録されているプログラムの起動する順番や待ち時間に差を付けることで、起動の高速化と安定化を図ります。 また、起動の順番や待ち時間の設定だけでなく、起動時の CPU やメモリへの負担を軽減することもできます。
Windows には起動時に登録されているプログラムを自動起動するスタートアップ機能がありますが、スタートアップは起動の順番や時間差を付けるなどの指定はできません。 複数のプログラムが一度に動作すると、立ち上がりが遅くなったり、操作が重くなることもあります。 遅刻指導 を使えば Windows 起動時のプログラムの遅延を無くし、スムーズな起動を実現することができます。
その他、起動したプログラムがアイドル状態になるのを待つ 「ウェイトアイドル」 や、CPU の使用率が下がるまで待つ 「CPUクールダウン」、ウィンドウの状態設定、登録アプリケーションに 「コマンドラインの引数を設定」 などの機能もあります。
※動作には Microsoft .NET Framework 3.5(Vista、7はOSにインストール済み)が必要。
- Windows 起動時に立ち上がる常駐ソフトを効率よく整理
- プログラムの起動する順番の変更、待ち時間の設定が可能
- 起動したプログラムがアイドル状態になるのを待つウェイトアイドル機能
- CPU の使用率が下がるまで待つ CPUクールダウン機能
- ウィンドウの状態設定(通常・最小化・最大化)
- コマンドラインの引数を設定
- アイテムの種類としてアプリケーション、ファイル、フォルダ、ウェイト、CPUクールダウンを作成
- プログラムをドラッグ&ドロップで登録
- レジストリ未使用
- ダウンロード
- サイトよりデスクトップ等、適当な場所へダウンロード。
- インストール
- 解凍して出来たフォルダを任意の場所に設置。
- アンインストール
- アンインストールはフォルダごと削除でOK。
今回はCドライブにインストールされ、スタートアップに登録されているプログラムを遅刻指導で管理します。
まず Windows 起動時に立ち上がるプログラムの確認と起動を解除。
※「C:\Program Files」 の常駐起動(アンチウィルス、ファイアウォールなど)と 「C:\Documents and Settings\User\スタート メニュー\プログラム」 に登録してあるプログラムを外しました。
次は解除したプログラムを遅刻指導へ登録します。
※アイテムを登録する際は、システム構成ユーティリティの 「スタートアップ」 を表示させておくと実行ファイルの場所がすぐにわかるので作業がやりやすくなります。
一通り登録したら起動する順番を調整。
プログラム起動後の待ち時間は以下で作成。
ここで一度保存してみます。
「スタート」 → 「プログラム」 → 「スタートアップ」 に遅刻指導が登録されています。
ここで PC を再起動して動作を確認。
遅刻指導に登録したプログラムが順番に立ち上がります。(ポップアップで表示)
引数の設定は以下の手順で。
同様の手順で引数が必要なプログラムを設定します。
この他、一部のプログラムはシステム構成ユーティリティの 「スタートアップ」 から解除しても、次の起動で元に戻ってしまうものもあります。 例をあげるとランチャーの Orchis 、Windows Live Sync 、Iconoid がそうでした。
このような場合はそのプログラムの設定で Windows 起動時にプログラムを実行しないよう設定を変更。
これで2重起動やエラーがなくなります。
CPU の使用率が下がるまで待つ 「CPUクールダウン」 の設定は以下。
この例では CPU 使用率が 5% になるまで 5秒待つように設定。
使用する場合はプログラムやウェイトと同じように、ドラッグ&ドロップで右側のウィンドウに移動、順番を指定します。
ウェイトアイドル は指定したプログラムの起動と初期化作業が終了し、アイドル状態になるのを待つ機能で、プログラムのアイドル状態が確認された時点で次のプログラムが起動します。
Core 2 Duo E6600 、メモリ2GB 、XP Home の PC で、電源ボタンを押し下げて全てのプログラムが起動し安定するまでを計測。 通常時の起動が 2分40秒、遅刻指導からの起動が 2分11秒でした。
遅刻指導 は Athion XP 2000+ 、メモリ1GB 、XP Home の低スペック PC の動作安定のために導入。 設定も簡単で扱いやすく、何よりインストール不要、レジストリ未使用なのが気に入りました。
Windows 起動時に立ち上がる常駐ソフトを制御して起動を高速化するソフトは以前紹介した StartUp Sequencer など幾つかありますが、扱いやすいということでいえばこの 遅刻指導 は全てのユーザーにお薦め。 初心者というか初級者? でも大丈夫だと思います。